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日本史炸裂!!!

日本史炸裂!!!

夜勤を語る

俺ってこう見えても大学時代はずっと夜勤してたんだよ。

大学二年の夏に初めて夏の短期アルバイトでなぜか佐野まで行った。
面接してバイトをすることになり、帰るときにパトカーにぶつかる。
前代未聞パトカーと交通事故を起こした男になる。

工場の夜勤、特にライン作業って初めての人には耐えられないよ。
「ここに立ってろ」って指示されて、立ってるとスパゲティーが
流れてくる。それをカゴに入れるだけの仕事。
一時間たっても、二時間たっても、三時間たっても
スパゲティーが流れてくる。

俺はそれをカゴに入れる。
朝になるまで・・・

お?何か変わったぞと思うと、今度はサラダスパゲティーが流れてくる。
やることは一緒だけど。

何の為に今まで生きてきたんだろうと悩みながらの初めての夜勤。
悩み葛藤した短期アルバイト。

ところで、ラインの途中に入ったことはあるか?
できあがったスパゲティーをカゴに入れるのはどっちかというと暇だ。
しかしラインの途中に初めて入ったときは「死ぬ」。

すごい指示を受ける。「きゅうりは6グラムね」
「!!!・・・は?・・・???」
6グラムって普通分かるのか?
とりあえずすごいスピードで流れてくる皿に
キュウリを入れる。
しかしラインの流れが速すぎる、皿を追うように俺も流れていく。
そこで俺に注意が飛ぶ!!

「はい!そこのキュウリ!!一緒に流れないで!!」
おれはいつからキュウリ君になったんだ??

しかも「このキュウリ多すぎ!!8グラムはあるわよっ」
「!!!!???!!!」

こいつら本気か?
バカか?・・・本気でそう思った。

「私が変わる」
そういって最強のおばやんがやってくる。
俺はラインからはずされ、代わりに
キュウリの達人がラインに入る。

おばやんは非常に満足そうだった。
私は誰よりもキュウリを入れるのが早いのだ!!
それをプライドにして生きている。

いつしか俺もスピードを身につけ、どこの工場でも即戦力になるほどの
指先を身につける。

でもね。工場って言うのは変なことをプライドにしているのが多いんだよね。
俺は誰よりもシールを貼るのが早いとか。
私は誰よりもふたを閉めるのがじょうずなのよって。

そうするとね、そういう人たちって、
シールを貼るのが遅い人をバカにしたりするんだよ。
よく考えるとくだらないことなんだけどね。

そんなことで人をバカにするようになっちゃうなら、シールなんて早く貼れなくてもいいよねー。




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